アフターダーク・・・★村上春樹

ちょっと前の本です。

マリとタカハシ、マリのお姉さん、カオル、コオロギ、コムギ、etc...
がでてきます。

とっつきにくい話かも。
こっちの世界と、あっちの世界、その隔たりの危うさと易さをテーマにしているのかな・・・?
こっちの世界は、自分が現実に生活しているところ。
あっちの世界は、逃げたい気持ちが作り出した世界だったり、
自分が今いる生活からかけ離れた生活をしている人の世界だったり。

私として、いいな、と思う場面は、
マリとコオロギの会話の続くあたりにあります。

    ひとりでこつこつとやる。・・・・努力するということが?努力できるということが。
    時間をかけて、自分の世界みたいなものを少しずつ作ってきた・・・
    そこに一人で入り込んでいると、ある程度ほっとした気持ちになれます。

自分の世界、こつこつと作る、っていいなと思います。
信念がないとこつこつはできないから。
話、それますが、女性で美人で話せば話すほどいいな!と思える人、たまぁにいますよね。
そういう人に会えると。
生まれもっての美人さんではなかったのかも?なんて思ってしまいます。
もちろんそういう美人さんのほうが圧倒的に多いのだろうけれど。
自分のなかのポリシーみたいなものを、こつこつと積み上げてきた故の美しさ、なのではないかと。
自分の美しさを気にする必要がないというかね。美しさをわかっていながら、だけれど。

あとは、
世の中には一人でしかできないこともあるし、二人でしかできないこともある。
それをうまく組み合わせていくのが大事。
とか、
人間は記憶を燃料にして生きていくものではないのかな。
大事な記憶も大事でない記憶も役に立たないような記憶も、
時に応じて引き出していけるから、なんとか乗り越えていける。
とか。

迷った時に思い出したら、前に進めそうな文章があちこちに散らばっています。
で、違う環境の時に読んだら、全く違うところに感情がいくような小説です。


最後のほうに、タカハシがマリに云います。別れ際に。
「君はとてもきれいだよ。そのことは知ってた?」
たぶんストレートに、迷いもなく、後ろに何の考えもなく、発した言葉。

どんな女性にも通じる魔法の言葉の一つでしょうね。
その場では聞き流したとしても、あとからひとり噛みしめる言葉。
で、自分のすきな人を、恋人でも奥さんでも・・・美しくい続けさせるには一番の特効薬かも!
お金もかからないし(笑)
お試しあれ!

「手紙を書くよ」「昔の小説にでてくるような、やたら長いやつを」
いくらでも書くことが尽きない人、繰り返し書かれても嬉しい言葉、
そんな手紙、今の時代でもじゅうぶん魅力的かも、です。


待っている。
これがキーワードかなぁ。全体の。

極々個人的な感想文ですが。

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