春の風

   春の風が


春の風が扉を開けたんだ
優しい風が吹いてきたんだ
少し澄ました顔が覗いて
なぜか弾んだ心に驚いたものさ

春の風が運んできたんだ
すっぱいような甘いような
とっくに失くしたはずの想いは
どこへ弾んでいけばいいのか迷うばかりなのさ

春の日差しが連れてきたんだ
やわらかな頬と小さなため息
壊れないように消えないように
どこにしまっておいたらいいのか考えるのさ

春の日差しが教えてくれたんだ
細い指としなやかなからだ
あたたかな想いを伝えることは
本当はとても単純なことなのさ


淋しいようで甘い風が
かなしいようで穏やかな風が
また春の風が吹いてきたなら
二人はそっと寄り添う・・・

いつかまた春の風が吹いてきたら
いつかまた春の日差しに包まれたなら

いつかまた春の風が吹いてきたなら



さくらもすっかり散ってしまったのかな。
今日の雨と風で。
一緒に観ることのできなかったさくら。
北へ北へ。
追いかけて・・・ミタイ。


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