夏の風に吹かれて

帰省。
気持ちが緩む言葉。
少しの面倒臭さと少しの楽しみと期待と。
私の一番はなんといっても母の手料理ですが(笑)
ゆるゆるとした時間も好き。


かなり前になりますが、新聞のコラム。
「体力の要る夏に涼しい場所で読書をして過ごすのも、厳しい暑さの乗り切り方だろう。
本を開いて、休もう。」
と。

読んだ瞬間に浮かんだのは、
故郷での夏の午後。
時間によって家の中への風の入り方が変わる・・・その風が涼しい場所をあちこちに作っているわけで。

うだるような夏の午後。
部活も終わって遅いお昼を食べて、だからって勉強する気もおきないような午後。
好きな本を片手にごろり。
畳の上、座布団一枚、半袖短パンで、本を一冊。
読みふける。
時々吹き抜ける風が涼を運ぶ。
蝉の声は延々と続いているはずなのに・・・耳には届かない午後。
読みふける。
あの頃・・・何を読んでいたのかなぁ・・・。

少しうたた寝。
ほんの少しひんやりと感じる風に目を覚まして、また読みふける。
蝉の声が変わって。
虫の音が混じりあって。
座ってみたり寝転んでみたり。

こころが飛んでいく時間。
日常から解き放たれる時間。

そうやって、
本を開いて、休む。


そんな時間を今日は満喫。
本を読んだり。
母とふるぅい写真を引っ張り出して見てみたり。
家の周りをのんびり歩いてみたり。
空をふぅ~~~っと見上げていたり。
うたた寝をして・・・風に起こされてみたり。

変わらない景色と、変わらざるを得なかった景色と。
交じり合う場所。
昔の思い出と、逆らいようのない現状が。
交差する時間。


画像



風に吹かれて。
夏空を見上げて。
ひと気の消えた空間にひとり。



頬を撫で稲穂揺るがす夏の風

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