青空

  あおぞら


海まで見渡せる広い広い芝生の真ん中
君はちょこんと座る
ちょこんと座る君を切り取るように
青い空は涼しげで飛行機雲は愉しげで
なんにも考えていない表情の横顔に映る
風に髪は遊び日ざしに指先は染まる

ただ青い空を見上げる

遠くから見つめている僕を忘れて
無防備な眼差しは何を追いかけようとしているのだろう

空があんまり碧くて君のジーンズが溶けてしまいそうだよ
消えないように僕は君の名前を呼ぶ


海辺で空をいつまでも眺める後ろ姿
船の行き先を追っているのか
波の音に歌っているのか
青い空は涼しげで飛行機雲は愉しげで
なんにも考えていない表情の横顔に映る
水平線にポーズを決めて眩しげに

ただ青い空を見上げてる

すこし離れた場所の私を見つけて
忘れ物を思い出したように照れ笑いが広がる

空があんまり碧くてあなたのTシャツが溶けてしまいそうだから
消えないように私は片手を伸ばす


あおい空が
広がる芝生に

あおい空が
続く海辺に

言葉もいらず二人

夏の日ざしが作る影は濃く
碧さの重なる空に
切り絵

空があんまり碧くて二人の影が溶けてしまいそうだよ
消えてしまう前に
飲み干したばかりの空き瓶を砂に埋める


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