スプートニクの恋人~★村上春樹

村上春樹の小説です。

「あらゆること」
たとえばじぶんの仕事に対する取り組みのあらゆること。
たとえば家族を幸せにするためのあらゆること。
たとえば恋をしたときにしうるあらゆること。
たとえば何かを実行する、または実行したときに考えられるあらゆること。
etc・・・・。

なにかについての「あらゆること」を、他人の前で話すのは、
自分の考え方の基とか、生きてきた道とか、通り過ぎてきたこととか、
これから進もうとしている方向とか、
そういうのをさらけだすことであるのかな、と。

だから、「あらゆること」に妙に引っかかってしまった。
小説の本題とはあまり関係ない言葉、なのかもしれないけれど。


いまさらあらすじでもないけれど。
すみれと僕とミュウがでてきます。
僕はすみれに恋してて、すみれはミュウに恋してて、
ミュウは僕を人として好きで。
すみれとミュウはおんなで。

で、すみれと僕。
「僕」はすみれにとって、理想の友達、友達というより、特別な存在。
二人は同じ何かを持っている、ということを動物的感で知っているような。
たぶん・・・切り離すことの出来ない存在なのかな。

「僕」にはすみれは微妙かな。
恋人にしたいのにできないすみれ。でも特別な存在であることは一緒かな、特別すぎる?
すみれのあらゆる質問にきちんとこたえる「僕」。
こたえることがすみれとの繋がりをより強くしているような。
こたえることを止めたら、繋がりは切れてしまうと思っているように。
すみれにとって不本意でも、理解しえなくても、きちんと説明する。
すみれの前では感情的になることもないのだろう「僕」

好きな本の話とか、音楽の話、
内面を見せることになるから、そうそう誰にでも話すわけでもなく、な私。
「僕」がほしいなぁ。
絶対受け止めてくれて、返してくれて、正確で、
存在は永遠で。
と書きながら、いるわけないな、と実感^^;

それでも、その時その場所でしか手に入らない特別なモノを見つけたら、迷わず手を伸ばすだろうな。
お互いにとって、本当に必要なモノ、になるよう、なるまで。

待つことがなんの苦にもならないような存在。
同じ月をみていることが安らぎとなるような存在。


みんなから見えてる自分と、その裏っかわに潜んでいる自分。
それが誰にでもあるもので・・・。孤独との共存・・・?とか。
というのがこの小説の云いたいことのひとつなのかな。

で、最後はハッピーエンドに思えます。
ひとそれぞれに感じ方は違うだろうけれど。
だから、「私」は「僕」がほしい・・・
んではなく、めぐり合えるのを楽しみにしています。

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