夜市~★恒川光太郎

日本ホラー小説大賞を受賞した作品だそうです。

日常の続きのように紛れ込んでいくもう一つの世界。
気づいた時にはそこから逃げたくても逃げられない、なんともいえない気持ちが湧きだしてくる、という感じ。
なんとかなるのではないか?と思いつつ。深みにはまっていくような。

グロテスクな表現があちこちに散らばっている。
反面、きれいな文章だな、と思ってしまう。
淡々と綴られる文章に奥を覗き込むような想像が働いて。

ホラー小説など、滅多に読まない私ですが。
引き込まれます。次の作品も読んでみたい、と思ってしまいました。


なんでも好きなものが買える夜市。
小説の中に出てくる女性は、悩んで悩んで、どうしてもなんとしても欲しい、というものが見つからない。

ブランド品?美貌?才能?力?・・・お金?
何を捨ててもほしいもの、あるようでないんだな・・・。

子供の時に弟と紛れ込んでしまった夜市。
お金のない主人公が買ったモノは、支払った代償は?
買ったモノで得た人生は?
ラストの静かさ、もなんだかいいです。

文庫には、もう一遍「風の古道」が。
こちらも。。。。ラストの突き放したように冷静な文章が。その切なさが。
いい作品でした。


夜市に
「じゃあ、何に見える」
「泣きそうな人」
という場面があります。
ぐっときました。


今の私は何に見えるんでしょうか?
明日の私は?
一年後、十年後、の私は?

せめて。。。今のままくらいに毎日が送れていたら。
夜市で買いたいモノはないかな(#^.^#)

やっぱり自分で掴むものが、結果はどうあれ・・・いいよね!

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