水恋 SUIREN~★喜多嶋隆

喜多嶋隆さんといえば、
読むと元気の出るストーリーが身上、なくらい最後はパワフルになるストーリーが多いのですが。

今回は、ぐんと大人、というより、メッセージ性の強いストーリーなような。

途中からなんとなく先が読めてくるのですが。。。まさかね?と思いつつ一気に読みました。
最後の方、数ページは、不覚にも涙が。泣くことはないな・・・と思いながら読んでいただけに(^^ゞ

僕と彼女、釣り船屋のおじさん、河中先生。主な登場人物はそんなところでしょうか。
仕事上の失敗から入眠剤を服用するようになった僕。
不慮の事故から摂食障害になってしまった彼女。
その二人の、出会いからいろいろ。


彼女が、僕のTシャツの裾を引っ張る癖、で、Tシャツの裾がのびのびになってしまう描写。
いままで、そんなことされるのが許せなかった僕、が彼女には心許せてしまうわけ。

「わたし、だめなのかなぁ」の台詞。
誰にも手を差し伸べさせられない場所にいる彼女。
それを見守り続ける僕。ひたすら待つ、と覚悟を決めている僕。


どんなに願っても叶わないこともやっぱりあります。
努力してはいけない「時」があることも。

人の脆さ、に気付いているのに。。。
一緒に歩いていきたい、とか
遠くからでも、ずっと見守っていたい、とか
思う人、誰にもいますよね。
身近な人であったり、尊敬する人であったり、目標とする人であったり、師と仰ぐ人であったり。


彼女が書いたメモ用紙のメッセージ。
乱れた文字の数行。

  僕は、じっと、それを見つめていた・・・・。

レジ袋に入ったままの二枚のお皿。
明日を間違いなく迎えるために買ったお皿二枚。

生き続けたい、と願う気持ち。
その強さともろさ。
ラストは海鳥が飛んでいきます。空を見上げています。


これから夏へ!
Tシャツの似合う季節へ。
裾引っ張りたくなりました。。。で、のびのびだらだらにしちゃうのです(^◇^)

裾が風になびくたびに、私を思い出すように。。。(^^)
で、裾を引っ張られていないと不安になるくらいに!!(*^。^*)


風薫る五月。
私の季節。

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