口紅

 口紅


少し似合わなくなった口紅をもてあまし
それでも朝にはぬっていく
なぜだろう、寂しさを重ねているようで

少し穏やかになれる色を見つけに歩いてみる
今より桜色に近い色を
優しい言葉の溢れる色を
のみこむ言葉の棘をまるくする色を

そっと触りたくなる色を

明日には見つかるだろうか

雨は音もなく降るばかり

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